請負契約と準委任契約の違いは?契約形態の選び方とメリット・デメリット

フリーランスとして働くうえでよく聞く「請負契約」と「準委任契約」の違い、理解できているでしょうか。一見似ているこの2つの契約ですが、契約内容や責任の範囲などに大きな違いがあります。

そこで今回は、両者の違いを中心にメリット・デメリットも含め解説していきます。
ぜひ本記事を参考に、それぞれどちらの契約が自分に適しているのか、検討してみてください。

請負契約・準委任契約とは

請負契約

請負契約は「成果物の納品・完成が目的」の契約で、基本的には成果物が完成して納品したあとに初めて報酬が発生します。

例として「キャンペーン用のランディングページ制作」や「SNS用のアイコン作成」「アプリ開発における特定機能の作成案件」などがあります。

準委任契約

準委任契約は「作業そのものの遂行が目的」の契約で、成果物の完成は求められませんが働いた時間や過程に対し報酬が発生します。

例として「月80時間を条件に、エンジニアとしてゲームの開発支援を行う」や「週に2回、公式SNS運用のコンサルティングを行う」などがあります。

請負契約・準委任契約の違い

続いて、「請負契約」と「準委任契約」の違いについて解説していきます。

前述しましたが、請負契約が成果物の納品が目的であるのに対し、準委任契約は業務の遂行そのものが目的である点が基本的な違いです。

そのため、契約解除タイミングも目的に沿った相違点があり、請負契約の場合は成果物の完成が最終ゴールであるため完成までは一方的に契約解除することはできませ。もし途中で解除する場合、損害賠償義務が発生することもあります。

また、準委任契約の場合は働く時間や過程が重要であるため、原則当事者どちらからでも契約解除が可能となります。

 

契約形態ごとのメリットとデメリット

ここまで、「請負契約」と「準委任契約」の違いをご紹介してきましたが、実際に各契約形態におけるメリット・デメリットは何なのでしょうか。
メリット・デメリットを抑えたうえで、どちらの契約形態が自分にあっているのか検討してみてください。

請負契約のメリット・デメリット

請負契約は、成果物を期日までに完成させれば良いので、完成までの過程は重要視されず働く時間や場所、ペースなどの融通が効きやすいのが大きなメリットです。そのため、複数の案件を掛け持ちすることもでき、短期間で収入アップを目指しやすくなります。

しかし、クライアントが満足のいく成果が出なければ報酬が発生しないので、納品後に不具合があれば修正作業などの責任が発生する場合や、その分報酬獲得が先延ばしになる場合もあり、収入が不安定になりやすいところはデメリットといえます。

準委任契約のメリット・デメリット

準委任契約は、働いた時間や労力に応じて月額や時給などの報酬が確実に発生するため、安定収入に繋がりやすい点がメリットになります。また、成果物の完成がマストで求められるわけではないので、成果に対するリスクが少なく、長期契約が多いのも特徴です。

しかし、働いた時間に対して報酬が支払われる形になるので、請負と比較すると決められた時間での稼働を求められたり、成果品に対する評価が受けにくいので報酬が上がりにくいなどというデメリットもあります。

契約形態を選ぶポイント

メリット・デメリットを踏まえ、どのようなポイントを意識して契約形態を選択すべきか、4点ご紹介していきます。

1.成果物の有無

請負契約では成果物の納品までのスピードやクオリティなどが重視されるため、成果物をきちんとスケジュールだてて納品できる人やスキル・実績がしっかりある人にオススメの契約形態です。
逆に、成果物の納品を求められる案件に苦手意識を持っている方は準委任契約の方が適切でしょう。

2.収入

収入について、請負契約は成果さえ出せば短期間でも高収入を得ることが可能、かつ複数の案件を掛け持ちすることもできるので、スキルを活かして稼いでいきたい場合は請負契約がオススメです。

一方、収入は多くなくても良いので、成果物に対するプレッシャーを感じずに安定して収入を得たい場合は、準委任契約があっていると考えられます。

3.自由度

メリット・デメリットの段落でも触れましたが、請負契約は自由度が高くリモート勤務しやすいのに対し、準委任契約は稼働ベースであるため常駐前提や拘束時間ありの案件も多いです。
そのため、理想とする働き方にあわせて契約形態は検討しておきましょう。

4.契約期間

契約期間に関して、請負契約は短期間での契約案件が多いので、複数の案件を掛け持ちして手取りを増やしていくこともできますが、成果が出ない場合は収入が不安定になりやすいです。
また、準委任契約は契約期間が長いので、長期で安定した収入を得ることができます。

 

まとめ

本記事では「請負契約」「準委任契約」についての違いや、メリット・デメリット、契約形態を選ぶうえで重視すべきポイントなどをご紹介しました。

自分が持っているスキルや希望する働き方、どの程度の収入を得たいかによって、どちらの契約形態が適しているのかが変わってきます。

そのため、まずは自分の希望や優先順位を整理したうえで、どちらを目指すべきかを検討してみましょう。

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