
ゲーム業界のフリーランスデザイナーにとって、ポートフォリオはクライアントの信頼を得るための重要なツールとなるため、案件獲得の生命線とも言えます。
そのため今回は、魅力的なポートフォリオを作成するための要点を、構成要素から守るべき鉄則まで簡潔に解説します。本記事を参考にして、あなたの市場価値を高めるポートフォリオ作成のポイントを検討してみてください。
フリーランスデザイナーにとって、ポートフォリオが重要な理由
フリーランスデザイナーにとってポートフォリオは、自身のスキル、経験、個性をクライアントに伝える最も強力な「営業ツール」です。
企業の後ろ盾がないフリーランスは、高単価や好条件の案件を獲得するために、自分で実力をクライアントに示し信頼を得る必要があります。そして、実力を示すための質の高いポートフォリオは、デザイン能力や過去の実績を具体的に証明し、良い案件を獲得する可能性を大きく高めます。
特に、専門性が求められるゲーム業界では、何ができるデザイナーなのかを明確に提示することが成功への鍵となります。
ポートフォリオに載せる内容
続いて、ポートフォリオ作成にどのような要素を入れ込むべきか、ご紹介していきます。
プロフィール
プロフィールは、あなた自身の基本情報を伝える項目で
・氏名(活動名)
・屋号
・連絡先(メールアドレス、電話番号など)
・活動拠点
などは必須項目にあたります。
また、プロフェッショナルな顔写真の使用や、関連するSNSアカウントへのリンクも、活動状況を伝える上で有効な手段となるので、各情報を整理し見やすく提示しましょう。
得意なジャンル、スキルセット
自身の得意な
・ゲームジャンル(RPG、アクション等)
・デザイン業務(UI/UX、キャラクター、3Dモデリング等)
・使用可能なデザインツール(Photoshop, Maya, Unity等)
とその習熟度を記載しましょう。
クライアントが求めるスキルとマッチしているかを一目で判断できるよう、分かりやすくリスト化するのがおすすめです。
これまでの経歴
あなたの実績と経験は、ポートフォリオの中核部分です。
・参加プロジェクト名(公開可能な範囲で)
・担当業務
・制作期間
そして可能であれば「プロジェクトでの貢献や成果」も簡潔に添えましょう。
その際、秘密保持契約(NDA)(※)には十分配慮しつつ、時系列やプロジェクトの種類別に整理すると、クライアントにとって確認しやすい構成になります。
※秘密保持契約(NDA):取引や交渉の過程で、一方または双方が相手方から開示された営業秘密や個人情報などの「秘密情報」を、第三者に漏洩したり、契約で定めた目的以外に使用したりしないことを法的に約束する契約のこと
自己PR
最後に、スキルや経歴だけでは伝えきれない、あなたの個性や仕事への情熱を「自己PR」としてアピールします。デザインに対する考え方、仕事で大切にしていること(コミュニケーション、納期遵守など)、今後の展望などを記述しましょう。
クライアントに「この人と仕事がしたい」と思わせる、あなたならではの強みや魅力を具体的に、かつ簡潔に伝えることで他のデザイナーとの差別化にも繋がります。
これだけは押さえる!魅力的なポートフォリオの3大要素
多くのデザイナーの中から選ばれるためには、ポートフォリオの内容だけでなく「見せ方」も重要です。
そのため、クライアントに実力を的確に伝え、強い印象を残すためのポイントを解説していきます。
作品選定と情報の質
ポートフォリオに掲載する作品や情報は、最新かつ最も自信のあるものを選びましょう。
単に作品を並べるだけでなく、
・各作品の制作目的
・担当範囲
・工夫した点
・使用ツール
・制作期間
を具体的に記述し、可能であれば、その作品がもたらした成果(クライアント評価など)も簡潔に添えると説得力が増します。
また、応募案件の方向性に合わせ、戦略的に作品を選定することも案件獲得の重要なポイントになるため、獲得したい案件にあわせた情報と具体性を散りばめることも意識しましょう。
構成と見せ方の工夫
優れた作品も、見せ方が悪ければ魅力は半減します。 そのため、ポートフォリオ全体が直感的に分かりやすく、クライアントが必要な情報に素早くアクセスできる構成を心がけましょう。
例えば、作品をジャンル別やスキル別に整理する、代表作をトップに配置するなどの工夫や、高品質な画像や動画の使用、デザインのトンマナ統一など、あなた自身のブランドイメージを効果的に演出することも重要です。
最適なプラットフォーム選び
ポートフォリオを公開するプラットフォームの選択も重要で、中でもPDF形式、個人のウェブサイト、ポートフォリオ専用サイトが代表的です。
PDFは手軽ですが動画掲載するのに不向き、Webサイトは自由度が高いですが手間とコストがかかります。そして専用サイトは手軽でコミュニティもありますがカスタマイズ性は限定的です。このようにそれぞれの特性を理解し、自身のスキルや目的に合わせて最適なプラットフォームを選びましょう。
ポートフォリオ作成における2つの鉄則
最後に、魅力的なポートフォリオを効果的に活用するためには、守るべき重要なルールを2つご紹介します。これらの鉄則を常に念頭に置き、長期的な視点でポートフォリオを管理することが、フリーランスとしての成功に繋がります。
著作権・守秘義務の遵守
今までの実績や作品を掲載する際は、掲載前に必ずクライアントから許諾を得て、契約書で掲載可否を確認し、著作権と守秘義務に最大限注意を払いましょう。
特にゲーム開発ではNDA(秘密保持契約)の内容を厳守しなくてはなりません。無断掲載は重大な契約違反となり、業界での信用を失うリスクがあるため、公開可能な情報範囲や時期を正確に把握することが不可欠です。
鮮度を保つ!定期的な更新
ポートフォリオは一度作ったら終わりではありません。あなたのスキルや経験の成長に合わせ、常に最新の状態に保つことが重要です。更新のタイミングとしては、新しいプロジェクト完了や新スキル習得後に、古い情報や現在の実力に見合わない作品は定期的に見直し、整理をしましょう。
市場のトレンドやクライアントのニーズは変化するので、定期的な更新で成長をアピールし、新たな案件獲得のチャンスを逃さないようにすることがポイントです。
▼デザイナーとしてフリーランスになる方法についてはこちらの記事でも紹介しています
まとめ
フリーランスデザイナーにとって、ポートフォリオは自らのスキルと経験を凝縮した最強の営業ツールです。
本記事で解説した掲載内容の選定、魅力的な見せ方、そして守るべき鉄則を実践することで、あなたのポートフォリオはクライアントの目を引く強力な武器へと進化するので、ゲーム業界でのフリーランスとしての道を切り拓き、より多くの案件獲得に繋げてみてください。
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