フリーランスが知るべき契約・発注トラブル5選と対策

フリーランスとして働くうえで、契約・業務上のトラブルへの備えは欠かせません。
会社員なら上司や法務部門など頼れる先もありますが、フリーランスとなると基本的には自身で対処をしなければなりません。

そこで今回は、
「フリーランスの契約・発注トラブルにはどんなものがあるのか?」
「トラブルに遭わないためにはどうすればよいのか?どう対処するのか?」
のノウハウをご紹介します。

安心してフリーランスの仕事に取り組んでいくためにも、一度本記事の内容とご自身の認識を照らし合わせて確認してみてください!

フリーランスと契約・発注トラブルについて

契約・発注トラブルは実際どのくらい起きている?

ランサーズが2024年に行った「フリーランス実態調査2024」では、「発注トラブルに遭ったことがある」という人は約3割という結果が出ています。

割合としてはトラブルに遭ったことがない人の方が多いですが、フリーランスとして活動していくなかでその約3割に自分が該当しないとは限りません。

およそ3人に1人が発注トラブルを経験したことがあると考えると、トラブルに対する備えは必須といえます。

参考:ランサーズ株式会社「フリーランス実態調査 2024年」
https://www.lancers.jp/research_news/2024

フリーランスは自力で対処しなければならない

基本的に、フリーランスは自分ひとりで仕事に関わるすべての対応をしなければいけません。
自身が得意とする主業務はもちろんですが、会社員であればバックオフィス部門が対応してくれる事務処理的な部分も得手不得手に関わらず取り組まなければなりません。

自身で対処するためにもトラブルが起きたときの対処方法を知っておく必要がありますが、そもそも「トラブルに遭わないためにどうするべきなのか?」という知識を持っておくこともフリーランスとして重要です。

トラブルへの対処法や予防策については本記事の後半でもご紹介するので、参考にしていただけたらと思います。

フリーランスのよくあるトラブル5選

フリーランスとして働くなかの約3割がトラブルに遭ったことがあるというデータがありましたが、実際どのようなトラブルが発生しているのでしょうか。
ここではよくあるトラブルの例を5つほどご紹介します。

業務範囲に関するトラブル

これは、フリーランスとクライアントの間で「何を依頼するのか?今回の依頼(報酬)でどこまでの作業を行うのか?」の認識相違が発生するというトラブルです。
契約書などの書面ではなく、口頭でやり取りをするというケースもあったため後々認識の相違が生まれてしまうことが多くありました。

2024年11月にフリーランス新法が施行され、書面での取引条件の明示が必要になりましたが、書面のなかで明示できていない内容についてはトラブルの元になる可能性があります。

納期に関するトラブル

納期についても書面で明示されなかったゆえに曖昧なまま作業が進行したり、クライアント都合で急に前倒しになってしまったりとトラブルが発生しやすいポイントです。

報酬に関するトラブル

フリーランスの業務においては報酬の支払いについてもトラブルが発生することがよくあります。
具体的には、報酬の支払い遅延・未払いが挙げられます。

こちらもフリーランス新法にて、「発注した物品等を受け取った⽇から数えて60⽇以内のできる限り早い⽇に報酬⽀払期⽇を設定し、期⽇内に報酬を⽀払うこと」と定められましたが、納品物検収のタイミングや結果などで支払いを渋られたり、遅延したりするケースがあります。

損害賠償請求に関するトラブル

フリーランス側の不備によって損害賠償を請求されるというケースもあります。
主な原因としては、成果物の欠陥や大幅な納期遅延、後述する情報漏洩・権利侵害などが挙げられます。

こちらは業務を請け負っている最中に気をつけなければならない部分もありますが、契約書上で賠償額の上限や免責事項を定めることで事前に対策をすることもできます。

情報漏洩・知的財産権に関するトラブル

こちらもフリーランス側の過失からくるトラブルです。
意図するしないに関わらず、クライアントの機密情報を漏洩させたり他者の知的財産権を侵害したりすると、クライアントに迷惑をかけることになり重大なトラブルに繋がってしまいます。

トラブル回避のためにできることチェックリスト

ここでは先ほどご紹介したトラブルを避けるためにできることを紹介します。
それぞれ自身の認識や業務フローと照らし合わせて確認してみてください!

契約書を締結し、業務範囲や納期を明確にする

基本的なことですが、フリーランスとして業務をするうえで重要なのが契約書です。

以前は口頭での業務依頼も頻繁に行われていたため、なかなか書面を発行する慣習がないフリーランサーやクライアントも多いかもしれませんが、2024年11月にフリーランス新法も施行されたのでタイミングを見計らってしっかり契約書発行をしていくことが重要です。

業務範囲はもちろん、納期や金額など基本的な内容は契約書に記載することで、作業中の認識相違・やり取りのすれ違いを防いだり、クライアントから調整依頼が入ったときに「当初はこのように取り決めていたので」という交渉材料として活用することもできます。

業務内容の変更が生じた際は都度契約書の変更締結をする

上記に付随して、作業中に業務内容・契約内容の変更が生じた際は都度契約書の変更締結をすることも重要です。

業務範囲が多くなったのに報酬額が当初のまま、納期の調整を相談したのに書面が残っておらず遅延扱いにされる、などのトラブルは変更内容を書面に残すことで回避できます。

フリーランス向けの保険・補償制度を利用する

損害賠償などフリーランスとして遭遇しうるトラブルには、フリーランス向けの保険や補償制度を活用するのも対策のひとつです。

国が認可している労災保険からフリーランス業態に精通した企業が提供するスポット的な補償制度までさまざまあり、補償範囲も制作物などの業務結果に関わるものから情報漏洩・納期遅延など作業中に発生するものまで、保険商品によってカバーできる範囲は異なります。

自身の業務範囲やよく請け負う業務から、最適な保険をピックアップして利用することはひとつのセーフティーネットになるでしょう。

取引先の情報を調べたうえで仕事を引き受ける

契約前にクライアントの情報をチェックしておくということも大切です。

クラウドソーシングのサービスであれば過去に取引をした相手からの評価やレビューが付いていることがあるのでそちらを参考にすることができます。

また、これまでの人脈を活かして案件を獲得する場合は信頼できる人から情報をもらうことで一定信頼できるクライアントを探していけるでしょう。

エージェントに仲介してもらうという手段もある

ここまで読んで、トラブルを避けるために自分ひとりで対処することに不安を覚える方もいらっしゃると思います。そんな方にオススメなのが「フリーランスエージェントを利用する」という手段です。

フリーランスエージェントはフリーランスの案件探しなどをサポートする役割を持ち、エージェントによって異なりますが案件進行中のサポートをしてくれるサービスもあります。

エージェントを使用することで、まずきちんと依頼をしてくれるクライアント先から案件を探すことができますし、もし何かトラブルが起こりそうなときはクライアントとの間に立ってくれることもあります。自分とクライアントの他に第三者がいることでさまざまな点でフラットな視点を得ることができるでしょう。

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まとめ

今回はフリーランスが遭遇しうるトラブルとその予防策をご紹介しました。
予防策としては「契約書などの書面に残すこと」がシンプルですが重要なポイントといえます。

フリーランスとして仕事をするうえで、トラブルに遭遇するとその対処に追われることはもちろんですが、その分通常業務に割く時間がなくなりさらにマイナスな状況に陥ってしまいます。

契約書などの書面をしっかり残すことで自身の身を守りながら業務に取り組めるよう、普段の受注フローを一度見直してみませんか?

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著者・監修情報

ConPro FREELANCE 編集部

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