
フリーランスとして働くうえで、保険について検討する必要があります。
フリーランスは、企業に雇われているわけではないため、健康保険などの福利厚生が提供されません。そのため、起こり得るリスクを自身で想定し、軽減するために適切な保険を選び、加入することが重要です。
今回は、フリーランスに必要な保険やメリットについてご紹介していきます。自分にあった保険を選択するために、最後まで読んでぜひ参考にしてください。
フリーランスが保険に入る必要性とは
冒頭でもご説明しましたが、フリーランスとして働く場合、企業に所属している時とは違い福利厚生がないため、自分で保険に加入することが重要になります。
多くの保険に入る必要はありませんが、自分に必要な保険を判断し加入することで、仕事中やプライベートでのリスクを軽減し、より安定・安心の生活を確保できるようになります。
フリーランスは自分自身がすべての責任を負っているため、安心して仕事に取り組める環境がつくれることは大きなメリットといえるでしょう。
フリーランスが入ることができない保険
フリーランスが加入できない保険はいくつか種類がありますが、基本的に会社に雇用されている「会社員」が対象の保険には入ることができません。
具体的には「会社員用の健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」などがあり、フリーランスでこれらの保険へ入る場合は、似た保険を別で検討し原則自己負担で加入する必要があります。
似た保険とは何があるのか、実際に入るべき保険は何なのか、については次の章で詳しくご紹介します。
フリーランスが入るべき保険と加入方法
ここまで、フリーランスが保険に入る必要性についてご説明しましたが、実際に何の保険を検討すればよいのでしょうか。
今回は、2つフリーランスが入るべき保険をご紹介します。
国民健康保険
国民健康保険は、他の健康保険制度に加入していない人が加入する保険です。
フリーランスや個人事業主など、会社の健康保険や他の健康保険制度の加入対象にならない場合、基本的に国民健康保険の対象となり、住んでいる市区町村の役所で加入が可能です。
医療費の負担が軽減される点や、家族を扶養に入れることで家族の医療費もカバーすることができるなどのメリットがあります。ただし、保険料は自治体によってことなる場合があるので、加入を検討する際はしっかりチェックするようにしましょう。
国民年金
国民年金は、日本の公的年金制度の中で20歳以上、60歳未満のすべての人の加入が必須となっている年金制度で、住民登録をしている市区町村で手続きを行います。
国民年金保険料の金額は、1カ月あたり16,980円です。(令和8年度)
また、会社員として働いている場合は、国民年金とプラスして厚生年金の加入が必要になり、その分いくらか月額の負担は大きくなりますが、会社員の方が老後に多くの年金を受け取ることができます。
フリーランスでより老後の生活を安定させたい場合は、国民年金基金(※1)やiDeCo(個人型確定拠出年金)(※2)などとの並行加入がおすすめです。
※1 国民年金基金:厚生年金のようにフリーランスや個人事業主が上乗せとして加入する年金
※2 iDeCo(個人型確定拠出年金):掛け金を自分で積み立て、金融商品を運用することで60歳以降に受け取る金額を増やす年金
フリーランスにおすすめの保険
自分に必要な保険を検討するにも「種類が多くてわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そのため、今回はフリーランスが加入を検討したい、おすすめの保険を3つご紹介します。
就業不能保険
就業不能保険は、病気やケガが原因で働けなくなり収入が途絶えた場合に、契約時に決めた金額を毎月支払ってもらえる保険です。
就業不能保険には、ケガや病気以外にうつ病などの精神疾患をカバーする商品もあるため、加入を検討する際にどこまでカバーしておきたいかを考慮し、検討しましょう。
また、給付金の支給期間は基本働けなくなった時から回復まで、または満期までとなっており最大で数年間支払われることもあります。しかし、加入後60日〜180日などの一定期間は「待機期間」と呼ばれ、給付金が支払われない期間もあるため、事前に注意が必要です。
ただ、収入が途絶えた時に生活費を支える重要な備えになるので、加入を検討すると良いでしょう。
所得補償保険
所得補償保険は就業不能保険と同様、病気やケガが原因で働けなくなり収入が途絶えた場合に給付金が支払われるものですが、金額に上限があります。一般的には収入の50〜80%が補償され、期間は契約ごとに異なります。
また所得補償保険には、就業不能保険でご紹介した「待機期間」が数日の商品もあるため、加入後できるだけ早く補償を受けたい場合は所得補償保険を検討するのがおすすめです。
医療保険・がん保険
医療保険は、病気やケガなどで入院したり手術を受けた場合に、一定の給付金が支給されます。そしてがん保険は、がんが原因で治療が必要になった場合に費用を補償してもらえる保険です。
フリーランスは病気にかかり入院すると、収入がないうえに治療費を支払わなくてはなりません。そのため、万が一に備え安心して治療を受けるためにも加入を検討しておくと良いでしょう。
参考:自営業、フリーランス、個人事業主が入るべき保険について解説
フリーランスが保険料を抑える方法
フリーランスとして働く上で、保険料を安く抑える方法はいくつかありますが、今回は3点ピックアップしてご紹介します。
所得控除を活用する
医療費控除や社会保険料控除などの税制上の控除を活用することで、課税所得を減らし、結果保険料も安くなることがあります。特に、白色申告ではなく青色申告を行うことで控除を受けることができるので、工数は増えますが青色控除の活用がおすすめです。
▼青色申告や白色申告についてはこちらの記事で詳しく説明しております
健康保険料の軽減制度を活用する
一部の自治体では、一定の条件を満たすことで健康保険料の軽減措置が受けられる場合があります。
例として、収入が一定の基準以下の時は減額制度を受けることができる場合があるので、気になる方は一度自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。
確定拠出年金(iDeCo)を利用する
確定拠出年金(iDeCo)は「フリーランスが入るべき保険」の章で少し触れましたが、老後のために積み立てる形式の年金制度で、掛け金は所得控除の対象となります。これにより所得税が軽減され、保険料を抑えることにもつながります。
まとめ
今回は、フリーランスに必要な保険や加入するメリットをご紹介しました。
フリーランスは会社員と比較し、多くの面で公的補償が手薄になります。そのため、病気やケガ、精神疾患などあらゆるリスクに備え、安心して仕事をするためにも保険の加入がおすすめです。
また、ご紹介した保険以外にも複数種類があるので、自分のライフスタイルにあわせて適切なものを見極めましょう。
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