【ゲーム業界】フリーランスとして単価アップを狙うためにするべきことは何?

「フリーランスとして独立したものの、思ったより単価が伸びない」
「フリーランスに興味はあるが、収入が不安定になるのが不安」
という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

ゲーム業界はスキルや経験によって報酬の幅が大きく変わる世界で、だからこそ「戦略的に」動くことが単価アップのカギになります。
本記事では、単価アップを実現するためにフリーランスが取るべき具体的なアクションを解説します。
ぜひ単価アップの参考にしてみてください。

フリーランスが単価アップする方法

専門的な技術スキルを習得する

フリーランスとして高単価案件を獲得するには、汎用的なスキルだけでなく、専門性の高い技術を習得することが重要です。たとえば、UnityやUnreal Engine、Mayaの高度な知識や実務経験、ZBrushのハイエンド表現、Houdiniによる自動化などは、即戦力として求められる分野です。

市場価値の高いスキルを磨けば、単価だけでなく継続案件や指名案件の可能性も広がるため、習得を検討するとよいでしょう。

クライアントとの信頼関係を築く

クライアントとの信頼関係は、継続案件やリピート発注につながる大きな鍵です。

一度「この人と今後も契約したい」と思ってもらえれば、毎回別の案件を獲得するために営業をかけなくても、長期的な案件や継続的に案件をもらえるようになり単価アップし、収入が安定しやすくなります。

実績をアピールする

クライアントは、契約するかを決める際に「安心して任せられるか」を重視しており、どのプロジェクトで何を担当し、どんな成果を出したかが判断材料になります。

また、同じスキルを持つ人が多い中で、実績は自分を差別化する有力な武器となるため、数字や役割、ジャンルなどを具体的に伝えることで、スキルの再現性が評価され、より高単価な案件や継続依頼につながりやすいです。

適切なタイミングで単価交渉を行う

フリーランスが単価アップを目指すためには、適切なタイミングで単価交渉を行うことが大切です。適切なタイミングとしては、実績を積み重ねクライアントから信頼を得た時や、新たな仕事の依頼が来た時が挙げられます。

実績や貢献が評価されているときに交渉すれば、クライアントは報酬の引き上げを前向きに検討しやすくなり、逆に納期に追われている時や信頼が十分でない場合の交渉は難しくなるため、タイミングを見極めることも成功のカギとなります。

ゲーム業界のトレンドに敏感になる

新しい技術や人気ジャンル、プラットフォームの変化を把握しておくことで、クライアントのニーズを先回りして提案できる可能性が高まります。たとえば、最近のVRやメタバースなどに対応できるスキルを持っていれば、高単価案件の選択肢が広がります。

また「トレンドに強い=即戦力」見なされやすく、単価交渉もしやすくなるので、常に情報をアップデートする姿勢は重要です。

スキルアピールにおすすめの資格

ゲーム業界でフリーランスとして活躍し、さらなる単価アップを目指す場合、自身のスキルを客観的に証明できる資格の習得が重要になってきます。そのため、今回は特におすすめの3つの認定資格をご紹介するので、習得を検討する資格として参考にしてみてください。

Unity認定資格

Unity認定資格(Unity Certified)は、Unity Technologies が公式に提供している資格で、「どの程度実務で使えるUnityスキルを持っているか」を証明できるものです。

プログラマー、アーティスト(2D・3Dデザイナー)、VR/AR開発者など、役割やレベルに応じた多様な認定試験が用意されており、自身の専門分野や目指すキャリアパスに合わせて選択できます。

種類としては

・Unity認定ユーザー:基礎知識程度
・Unity認定プロフェッショナル:2~4年以上の実務経験者向け
・Unity認定エキスパート:特定分野での高度な専門性が必要

の3つがあり、受験料は資格レベルや地域により異なりますが34,055円~が目安です。

UnityはモバイルゲームからVR/ARまで幅広い開発に使用されるため、スキルを公的に証明することで、クライアントからの信頼度が格段に向上します。特にプロフェッショナル以上の資格は、専門性の高い高単価案件の獲得に繋がりやすく、プロジェクトの主導的役割を任されるチャンスも増えるでしょう。

参考:【2025】Unityの資格とは?試験の種類・取得メリット・勉強法を徹底解説

Unreal Engine認定資格

Unreal Engine認定資格は、Unreal Engineに関する様々なスキルや知識を証明する公式認定や、その他Unreal Engineのスキルを測るための試験・資格などを包括的に指す一般的な呼称で、日本のゲーム業界やIT関連のメディア、教育機関で使用されています。

そして、Unreal Engine認定資格に含まれ、Epic Gamesが公式に提供しているプログラムには、

・Unreal認定インストラクター:Unreal Engineを教える能力を認定するプログラム
・Unreal認定トレーニングセンター:質の高いUnreal Engineトレーニングを提供する組織を認定するプログラム
・Epic Games ゲームデザイン プロフェッショナル認定:Unreal Engineの基本操作やゲームデザインの知識を証明するオンラインコースの修了認定

などがあります。

そのため、Unreal Engineのスキルを証明する方法として、Epic Gamesラーニングポータルでの豊富な無料オンラインコース(例:「Unreal Engine 基礎」「ブループリント入門」)を修了し、そこで得られるバッジや知識を示すのがおすすめです。

Adobe認定プロフェッショナル(旧:Adobe認定エキスパート ACE)

Adobe認定プロフェッショナルは、Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、After Effectsといったアドビ社製品に関する専門的な知識とスキルを証明する国際認定資格です。単一製品のスペシャリストであることを証明するものから複数の製品知識を組み合わせた認定まで、様々な種類があるのが特徴です。

ゲーム業界ではUI/UXデザイン、2D/3Dテクスチャ作成、プロモーション映像制作など、ゲーム開発のクリエイティブ領域でアドビ製品は必須ツールです。認定資格は、これらのソフトをプロレベルで使いこなせる証となり、デザインや映像関連の高単価案件獲得に直結するため、重要だといえます。
また、受験料は一般的に1万円台後半から2万円程度です。(2025年5月時点)

資格とプラスで習得したい!オススメのツール

前述のUnityやUnreal Engineなどの資格が取得できるもの以外に、習得しておきたいツールを4つご紹介します。

Maya

Mayaは、3Dモデリング、アニメーション、リギング、シミュレーション、レンダリング機能を備えたプロフェッショナル向けの統合3DCGソフトウェアです。ゲーム業界においては、特に大規模なプロジェクトやハイエンドなグラフィックが求められるコンシューマーゲーム、PCゲーム開発で不可欠な存在です。

高品質なキャラクターモデル、背景、複雑なアニメーション制作において、Mayaのスキルは高く評価され、Mayaを習得することで、大手デベロッパーや著名タイトルのプロジェクトに参加できるチャンスが広がります。

また、専門性が高いため、習熟度に応じて高単価な3Dアセット制作案件やアニメーション案件を獲得しやすくなるのが大きな魅力です。そのため、特にゲーム業界の3Dアーティストとしてのキャリアアップを目指すなら習得して損はありません。

Blender

Blenderは、無料かつオープンソースでありながら、モデリング、スカルプト、アニメーション、VFX、レンダリング、動画編集までこなせる高機能な3DCGソフトウェアです。更に、近年は機能が飛躍的に向上したことで、プロの現場でも採用事例が増えています。

Blenderの魅力はコストをかけずにプロレベルの3D制作環境を構築できる点です。
小〜中規模のプロジェクトや、予算が限られた案件でも高品質な3Dアセットを制作できるため、フリーランスにとっては非常に強力な武器となります。

また、活発なコミュニティと豊富な学習リソースにより、比較的習得しやすい環境が整っており、UnityやUnreal Engineとの連携も問題なく、幅広い3D制作ニーズに応えられる柔軟性が魅力です。

Git/GitHub

Gitはプログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムで、GitHubはGitを利用したプロジェクトをオンラインで共有し、複数人での共同開発を支援するプラットフォームです。

現代のゲーム開発、特にチームで行うプロジェクトにおいて、Git/GitHubのスキルはプログラマーだけでなく、プランナーやデザイナーにとっても不可欠となりつつあります。

ソースコードはもちろん、仕様書やデザインアセットのバージョン管理にも活用され、リモートでチームプロジェクトに参加する際にはGit/GitHubを使った円滑な連携が前提となることが多いです。

そのため、このスキルを身につけることで、より大規模で組織的な開発案件への参加機会が広がり、チーム内での信頼性と評価を高めることにも繋がります。

Visual Studio

Visual Studioは、C++やC#をはじめとする多くのプログラミング言語に対応した高機能な統合開発環境(IDE)です。強力なコードエディタ、デバッガ、プロファイラなどを備え、ソフトウェア開発の効率を大幅に向上させます。また、無償版のVisual Studio Communityも提供されています。

Unity (C#) やUnreal Engine (C++) を用いたゲーム開発において、Visual Studioは最も主要な開発環境の一つで、フリーランスのプログラマーにとってVisual Studioを使いこなすことは、品質の高いコードを効率的に記述し、納期の短い案件や複雑な案件にも対応できる能力を示すことに繋がります。

特にデバッグやパフォーマンス最適化のスキルはゲームの品質を左右するため、クライアントからの評価と単価アップに直結する重要な要素といえます。

フリーランスが単価アップを目指す際の注意点

ここまで単価アップの方法や、習得しておくのにおすすめのツール・資格をご紹介してきました。
ただ、単価アップは早いに越したことはありませんが、焦りは禁物です。持続的にキャリアを築くために、以下の3点に注意しましょう。

無理に案件を抱えすぎない

単価アップを目指すあまり案件を詰め込みすぎると、品質低下や納期遅延を招き、信頼を損なう恐れがあります。
また、過度な労働は心身の健康を害し、長期的な活動の妨げにもなるため、自身の作業量を把握し、質の高い仕事を継続することが、結果的に評価と単価アップに繋がります。

キャリアプランにあった案件であるかを意識する

目先の報酬だけでなく、その仕事が自身のキャリアプランにどう影響するかを考えましょう。
新しい技術習得や実績作りなど、将来のスキルアップや市場価値向上に繋がる案件かを見極め、長期的な視点で案件を選ぶことで、計画的な成長と安定した単価アップを目指すことができます。

報酬にこだわりすぎない

経験、人脈、将来性のある技術への挑戦など、金額以外の価値がある案件も存在するため、報酬額だけに固執すると貴重な機会を逃すこともあります。総合的な視点で案件の価値を判断する柔軟性が、キャリアを豊かにし、結果として新たな道や単価アップに繋がるでしょう。

まとめ

ゲーム業界でフリーランスとして単価を上げるには、戦略的な取り組みが重要です。

専門スキル習得、クライアントとの良好な関係構築、実績の効果的なアピール、適切な単価交渉、そしてトレンド把握が基本の行動となります。

さらに、Unity、Unreal Engine、Adobe関連の資格はスキルを客観的に示し、Maya、Blender、Git/GitHub、Visual Studioといったツールは市場価値を高めます。

ただし、案件の抱えすぎやキャリアプランの無視、報酬への固執は避け、バランスの取れた活動を心がけましょう。本記事を参考に、これらのポイントを踏まえて単価アップを検討してみてください。

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著者・監修情報

ConPro FREELANCE 編集部

運営元:株式会社コンフィデンス・プロ

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